僕らの過ち
僕らの過ち
劇団の紹介用の短い劇であり、司会が舞台上であいさつするところから始まる。
司会 劇団紹介
司会 (自由トーク)
司会 役者は色んな年齢の役をしないといけません。
司会 ではちょっとした練習芝居を見ていただきましょう
第1話 同級生
少女・少年・中年は小学校5年生で同級生
少女・少年しゃべりをしながら歩いてくる
少女 それで、花壇の水やりして無かったって、私のせいにされたのよ。失礼しちゃうわ。
少年 (素面で客に説明:このとき少女は固まっている)僕は小学校5年生の男の子、学校が終わり友達と帰宅中というわけだ。彼女は学校で腹のたつことがあったらしいが、さして興味はない。
少年 ええ!それはひどいな!君も大変だね
少女 あ、そうだ。昨日パリに行ってたおじさんからとっても美味しいクッキーが届いたんだったわ。ねえ、みんなで、ウチに来ない。
少年 ええ、パリ!!良いの〜。いく行く!
少女 (素面で客に説明:このとき少年は固まっている)同じく小学校5年の女の子だ、つまり彼とは同級生ってことになる。おじさんはパリには行っていないが、そのほうが美味しそうに聞こえるため、そうしておいた。つまり話しを盛ったわけだ。
少女 とーっても、美味しいのよ。
少年 楽しみだなあ。なあ(中年が来ていないこに気づく)おおーい。早く濃いよ。美味しいクッキーがあるってさ
中年 (出てくる)まってよー。なになに?クッキーだって!
中年 (嬉しそうに客に説明:二人は固まる)同じく同級生だ!
少女 私のうちにあるの。二人とも、鞄置いたら、すぐ来てよ。
中年 いくいく!
少年 (馬鹿にしたように)いいのか。今日もお前0点だったんだろ。帰ったら、おばさんに大目玉でそれどころじゃないんじゃないのか
中年 (思い出し)そうだ!そうだった!(不安気に二人に)答案用紙どうしよう!・・・(思いつき!)そうだ、このままさ、帰りに寄って(食べて)いくってのはどうかな
少女 でも、ウチのお母さんがなんて言うか
少年 いひひ、駄目駄目、それに寄り道はしちゃ駄目って先生もいってたろ。そんな不正は見過ごせないな。明日先生にいってやる。
中年 おおい。僕たち同級生じゃないか。そんなこというなよ。クラスメイトじゃないかよ〜。ねえ同級生だろ。同級生、同級生。(二人を引き寄せ頼んでいる)
少女 (真剣な表情で少年に)お客さんに、小学生設定を伝えようと必死ね。
少年 (真剣な表情で少女に)だいぶ無理があるからな
中年 お願いだよ〜。ねええええ
少年 しょうがないやつだな。
少女 じゃあ、こうしましょう!(いいことを思いついた)私がバイオリン弾いてあげる!。・・・私がバイオリンを聴かせてあげるから。バイオリンを聴きにきたってことで、お母さんには納得してもらうわ
中年 (固まる二人)バイオリン!?
少年 バイオリン弾くの・・・
少女 (楽しそうに)特別よ
中年 やっぱり、家に帰ってから行くことにするよ。迷惑かけてもあれだし
少年 そうそう。あーそうだ。今日は習い事の日だったなあ。今日はいけないなあ
少女 ちょっと待って!クッキー食べたくないの
少年 でも習い事が
中年 バイオリンさえなければ・・・
少年 おい!
少女 ちょっと!どういうこと!私のバイオリンが聞きたくないってこと!
二人 いや、そんなんじゃないけど。ごめーん(走り去る)
少女 ちょっとまちなさい!(追いかけて去る)
司会が登場
司会 どこかで見たような設定ですね。かなりつまらない話ですが、大丈夫でしょうか。練習用の台本なので、大目にみてください。まずこの3人が同級生というところに無理がありますね。そしてよほどひどいバイオリンなんでしょう、バイオリンが下手で、二人は行きたくないんだなというところがお客さんに伝わるということが大事です。これは演技力です。そして、女の子は、バイオリンを聴いてほしいということです。
司会 では、また芝居を見ていただきます
司会 設定は先ほどのまま、劇団らしくストーリーに深みをもたせてみましょう。
第2話 僕らの過ち
少女 大きな間違いをしてたのよ!・・こんなことはやっちゃいけなかった。
少年 ああ、そうだ
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