勇者の旅立ち
王様「ついに我が国から、魔王を倒すための勇者と魔法使いをを世に送り出すことになった。
   なんと誇らしいことだ」

勇者「は。われら勇者一行、必ずや魔王を打ち滅ぼし、世界を救ってみせましょう」

王様「おお、これは頼もしい。そんなお前たちに、わしから心ばかりの贈り物をしようと思う
   勇者よ前へ。」

勇者「は。」

王様「まず、勇者のそなたに贈るのは、我が国に古より伝わる伝説の剣だ」

従者 剣を勇者に渡す

勇者「ありがたき幸せ。この剣を使い、必ずや魔王を倒してみせましょう。
   お、王様。な、なんですか?この変わった形をしたものは。これは剣なのですか?」

王様「うむ、それこそが我が国に伝わる伝説の剣。愛媛剣だ。」

勇者「え、愛媛剣?な、なるほど。確かに愛媛の形をして、いや何かおかしくないですか。
  うーん。あれ王様、これ西条市の部分が無いんじゃないですか」

王様「うむ、さっき落とした時に欠けてしまった」

勇者「ええ。だ、大丈夫なんですか?西条市がないんですよね」

王様「まぁ大丈夫じゃろ。西条がなくても、鯛めしの宇和島、道後温泉の松山、今治タオルの今治、
   別子銅山の新居浜とかあるし、西条無くても問題ないんじゃね」

勇者「ほんとですか」

王様「何か文句でもあるのか」

勇者「いえ、何も。ありがたく頂戴いたします」

王様「次に魔法使い。前へ」

魔法「は。」

王様「そなたにはわしからではなく、精霊殿から贈り物を承るがよい。精霊殿」

 精霊、登場

精霊「そなたが落としたのは、この金の魔法の杖か。それともこの銀の魔法の杖か」

魔法「え、え、何も落としていませんけど」

精霊「そう、それは残念ね」

 精霊、退場

魔法「え、あれ。精霊殿、いなくなっちゃいましたけど。私、何も貰えないんですか」

王様「どうやら、精霊殿の望む答えではなかったようじゃな
   仕方がない。そなたにはこの私の杖を授けよう」

魔法「え、え。それって歩くときに使うただの杖ですよね。
   それって戦闘の役にたつんですか」

王様「精霊殿がいなくなったんじゃから仕方ないじゃろう。
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